常識の壁をこえて 金森重樹

この平均年収というものこそ、常識の壁に他ならず、自分の持つ能力を壁の中に封じ込んで飼い殺しにするものです。

(中略)人間は、その人の持つセルフイメージ(自分自身についてどのように捕えているかという自己像)以上には、大きくなりません。

人間には、自分のセルフイメージが心地よいと感じる領域(コンフォートゾーン)があります。

(中略)自分がうまくいっていることに対して落ち着かなくなるのです。そして、その人は自分のセルフイメージにあわせるように無意識に営業の手を緩めるのです。

(中略)

人間は失敗するのが怖いと同時に、コンフォートゾーンを超えて成功することも恐れているのです。(成功回避志向といいます)p9

管理人、注))監訳者解説(金森茂樹氏による)個人的にはダン・ケネデイよりも金森氏のこの部分が読みたくて購入した。

「ビジネスの世界では、自分のアイデアや情報や利益を守るために、そして自分の知識と専門技能に対して少しでも高い料金を得るために最大限の努力をしなければならない」

「自分の知識や専門技能や時間をただでくれてやろうなどと、決して考えてはいけない」

p14

報酬は最低八四〇〇ドル請求する。
手紙を書きあげるのにかかった時間は三時間でも、実際には二〇年と三時間かかっているのだから。

p69

しかし、ビジネスの場では「与える」という態度を取れば、たいていばかを見るだけだ。(中略)

自分の知識や専門技能や時間をただでくれてやろうなどと、決して考えてはいけない

p65

他人のために時間を割いてやったら、金を請求しろ

p67

「俺が一番だ」と臆面もなく言い切るモハメド・アリのような図々しさがあっていい。
p63

「商品は幻想で売れ」

ほんとうに驚かされるのは化粧品業界だ。あるブランドの商品と別のブランドの商品との間に違いはほとんどない。(中略)違うのは、その商品の「物語」を支える目玉の成分だけだ。(中略)実質的な成分にほとんど変わりがなくても、こうした魅力的な「物語」をつくり出した商品と、消費者にアピールできなかった商品の間には,天と地ほどの違いがある。

p171

不動産投資の破壊的成功法 どんな状況でも勝てる不変のルール/金森重樹

人間には越えられない壁などないのですが、越えたくない壁はいくらでもあるのですから僕は不動産投資を強制するつもりはありません。

p8


チャンスがなかったなんて言うなよ。
度胸がなかったんだろ、オマエ?
p30

利は元にあり

p222


肩をすくめるアトラス

私見であるが、このアイン・ランドという人の主張はジョージ・オーウェルが言わんとしたことと、ほぼ同じであろう。オーウェルは政治をテーマに全体主義、共産主義を語ったのに対してアイン・ランドという人は経済を主眼にして共産主義を語ったのである。

アイン・ランドの主張を一言で言うならばアダム・スミスの「見えざる神の手」これこそが至上のものであるということである。


「きつい一日だったんだ」フィリップはむっつりと答えた。

(中略)
「他の人間も大変なんだ。おまえのように、何十億ドルの大陸大横断規模の問題じゃなくってもね」

(中略)

リアーデンには、弟がやっていることも、やりたいことも理解出来たことはない。フィリップを大学に行かせたが、彼は特に何を志すでもなかった。リアーデンの基準によれば意義のある雇用を探そうとしない人間はどこかおかしいのだが、自分の基準をフィリップにおしつけはしなかった。


p47

ダグニーには「政治能力」といわれる分野も、その能力が意味するものもさっぱりわからなかった。しかしそれは必要なものらしく、下水道掃除のように不愉快だが必要な仕事は多くあるのだ、彼女は深く考えないことにした。誰かがやらねばならず、ジムはその仕事が好きらしい。

(中略)

十六歳のとき、オペレーターの机に座り、通り過ぎるタッガードの列車の明りのついた窓を見ながら、とうとう自分が求めていた世界にやってきたと彼女は思った。年月がたち、そうではなかったと気づいた。戦いをしいられた相手は戦う価値もなく、勝利する価値もなく、挑戦するのを光栄に思える優れた能力でもなかった。それは無能さ--何にも、誰にも抵抗しないにもかかわらずゆく手を阻む、柔らかく形のない灰色の綿の広がりだ。彼女はなす術もなく、何がこれを可能にしたのかという謎の前に立ち尽くした。答えは見つからなかった。

p58


ダグニーが役員室を出て路上の新鮮な冷たい空気のなかを歩いていると、ある言葉がはっきりと執拗に、呆然として空っぽになった彼女の頭の中で繰り返されるのがきこえた。「逃げて・・・逃げて・・・逃げて」
彼女は驚愕した。タッガード大陸横断鉄道を辞めるという発想はこれまで考えも及ばないことだった。その思いつきではなく、そう思わせた疑念が怖かった。彼女は憤然と首を振り、タッガード大陸横断鉄道は今まで以上に自分を必要としている、と自分に言い聞かせた。



太字管理人

彼の人生は、本人に報酬が意味を持つ時から一世紀あとに公園の像となるのが報酬だったすべての男たちの人生の要約だった。

p74

「ま、お好きなように。随分といいお友達に違いありませんな。あなたとあなたの奥さんじゃないそこの素敵な女性が」p319


「ひとつ助言がほしければね、お姉さん」バスカム市長がいった。「雑貨屋で安い結婚指輪を買ってはめることだ。確実ではないが、ごまかせることもある」


p320


「いいえ、タッガードさん。私は生活費を稼いでいるんです」
言葉と声には真実を語る本物の簡潔さがあった。
(中略)

--ずっと遠大なことに関わっているのです。私が出来る提案はひとつだけです。存在の本質によって、矛盾は存在しえない。天才の発明品が廃墟の中で置き去りにされ、哲学者が食堂のシェフとして働くことが考えられないと思うなら--前提を確認しなさい。どちらかが間違っているとわかるでしょう」

p357





マトリクス

@速く動こうとするな。速く動けると知れ。

@心を解き放て、心が現実にする。

@道を知ることと、実際に歩くことは違う。

マトリクスより

それでも中国は巨大な成長を続ける 副島隆彦

一国の経済政策(景気の舵取り)は、大きくは「土地か株」しかないのである。中国政府は、景気のたづな捌きとして、「土地(住宅)か株か」のどちらか一方を大目に見て(放置して)、どちらかを規制(暴騰の阻止)をしなければならない。

どちらか一方が上がることを許容(放任)しなければ、国民が元気が出ない。そこで、どちらを放置(黙認)するかだ。

P43(太字、管理人)


2011年7月に党中央で公開の言論対決があった。オウヨウ(広東省トップ)対ハッキライ(重慶トップ)の二人の「重慶モデルと広東モデルのどちらが優れているか」の言論対決を上手に開催したのも胡徳平である。この場でなんと二人は、互いに相手をおおいに褒めあうという中国人的な茶番劇をわざと演じた。周りの観衆は、党のトップたちを含めて拍子抜けしてすっかりシラケてしまったと伝えられた。

p98

人間は金儲けをするためには、それなりに個人欲望を丸出しにして、醜くずる賢く、悪賢い人間(人を平気で安くこき使うとか。出し抜くとか)にならなければいけない。そうでないと経営者や資産家にはなれない。私は、あまりにキレイごとの善人、清潔・潔癖主義を言う人間もまた嫌いである。

ある程度は金銭欲と性欲の自由と権力欲を社会が個人差として認めるべきだ。

p100

スマートホンも中国でないと作れない。アメリカで製造することはできないのだ。アメリカには生産ラインがないのだ。

(中略)
重要な話だが、中国国家情報部が2006年11月にイスラエルのモサドと縁を切った事実がやはりものすごく大きい。


p159



男の終い仕度  安藤昇



あみだ籤のような人生を生きてくれば、手放しで納得することなんかできるわけない。
p1

人間は泣いても笑っても独り。「人生はさみしい」じゃなく、「さみしいのが人生」ということになるかな。

p22

何歳で死ぬかは、生まれながらに定まった寿命じゃないかと思う。死のうとして死ねず、生きようとして生きれず。本人の意志とかかわりなく、生きる者は生きるし、死ぬ者は死ぬということ。

p24


つまり人生は「山あり谷あり」じゃなく、「山に見えて実は谷」「谷に見えて実は山」ということなのだ。p62

「なるようにしかならない」と胆をくくったものだ。(中略)なぜなら、やってしまったこと--すなわち「過去」は、常に「現在」の視点で評価するものだ。

p90

祖母がよく「溜め息をつく人のそばへ行っちゃいけないよ」と言っていた。
p108

じゃ、どうすればいいのか。どうにもできない。(中略)どうにもならないこと、どうにもできないことは、きれいさっぱりあきらめる。

諦観である。

p116

男の人生は、女房で決まる。このことを先人は「悪妻は百年の不作」として戒めた。
「夫ひとりが不幸になるだけでなく、家庭はもちろんのこと、子孫の時代まで悪い影響を残すことになるぞ」というわけで、女房を選ぶことこそ、人生の大事とする。

p136

円谷選手をそこまで追い込んだのが自分たちであることを「世間」はころりと忘れている。世間は身勝手で、得体が知れなくて,残酷なものだ。(中略)多くの人間は世間を気にして生きている。(中略)
「勝つこともありゃ、負けることもある。気に入らなきゃ、てめえが出場すりゃいいだろう」と居直る。(中略)

人生。長く生きてくると、世間というやつに振りまわされることのバカバカしさが、身にしみてわかってくる。 p176


人生は比較点によって幸せにもなれば、不幸にもなるということなのである。(中略)比較しないのだ。 幸不幸が比較によって生じるということを知れば、そんなものにこだわる愚かさがわかってもらえるだろう。(中略)すべてを甘受し、「我は我なり」と居直って見せることこそ、人生の荒波にもまれてきた晩年の知恵というものだろう。 隣の芝生が青かろうが赤かろうが、そんなことはどうだっていいのだ。p179

希望を捨てる勇気


過去に遡及して訴訟が続発していることは、法治国家としての日本の信頼を傷つける。シテイグループは日本の消費者金融から撤退するとき、記者会見で「ルールのない国でビジネスはできない」と述べた。p28



管理人、注)私は法学部出身ではないのですが、これは罪刑法定主義の考え方に根本から違反するものではないでしょうか。日本の役人は、この考え方を知らない?のでしょうか。あるいは知っていても、なお行ったのでしょうか。


大国になるほど輸出依存度は低くなる傾向がある。

p91

だから誤解を恐れずにいえば、地方はもっと(経済の自然な流れにそって)衰退してもおかしくない。もちろん農村に住んでいる老人は今さら動けないが、大都市で勉強した有能な若者は、大都市で就職することが望ましい。地方に「Uターン」させると、ホワイトカラーには行政かその下請けのような仕事しかないのが実情だ。

(中略)

これからは都市国家の時代だ。東京のライバルは大阪ではなく北京であり、札幌のライバルは大連や台北だ。



p135




僕は君たちに武器を配りたい

タイトルとは裏腹に武器とは呼べないような感じは否めませんが、それでも勉強になったのは以下の記述です。

投資の世界ではよく「トレンド」と「サイクル」という言葉が使われる。

(中略)

「サイクル」とは、より短期的な、「繰り返す」変化のことを呼ぶ。

(中略)

(以下、管理人要約)
流行、評判、話題など

(中略)

トレンドは一度、起こったら元には戻らず。そこで起こった変化が状態となる。その反対にサイクルは時とともに変化が循環し、再び以前と同じような状態に落ちついていく。。

p243


インターネットで世界がリアルタイムでつながった現在、マーケットの大きさを決めるのは国境ではなく「言語」だ。日本語だけでビジネスをした場合、1億3000万人の市場しかないが、英語を話す人々の市場はその何十倍にもなる。

p264

世界の英語話者の比率を考えればネイテイブよりノンネイテイブの方が圧倒的に多いからだ。きれいな英語を話せることより、さまざまな国のひどい訛りが混ざった英語を聞き取れることのほうが、グローバルビジネスにおいてはずっと役立つのである。


p266






モノから情報へ

こうして、これから、商品に占める情報価値部分がどんどん増えていくとなると、これまでのように、価格を下げれば客数が伸びるだろうと考えるのは、原理的にいっても改めなければならないということだ。むしろ消費者は、価格をみて、そのものの値打ちを知るのである。 もちろん、何が何でも高い価格をつければ良いというものではない。むしろ、話は逆で、品質に自信があれば、絶対に価格を下げてはならないということだ。出血覚悟で値引きするようなことがあれば、買い手の方が品質を低く見てしまうのである。 p139

インフレどころか世界はこれからデフレで蘇る   中原圭介

P131

別の分野の話になるが、複数の生物遺伝子を人工的に合体させ、まったく新しい遺伝子構成に組み換える「遺伝子組み換え技術」というものがある。遺伝子組み換え技術を使った、いわゆる「GM作物」は人体への影響が明らかにされないうちに商品化され、すでに穀物や加工食品として大量に売られている。

そして、「GM作物」の危険性について発表した学者は、ことごとく学界から粛清されている。

「GM作物」を扱う大企業とその安全性に太鼓判を押す政府との癒着に関しては、ジャーナリストの間でも指摘する声があがっているが、私に言わせれば、主流派経済学と政府の関係も同じような状況にあるのではないだろうか。


*管理人、注)正しいから勝つのではない。強いから勝つのだ。

P204

同じ組織体でも、雇用を守り人々を幸せにするのが「会社」、雇用など関係なく利益の増加を目指すのが「企業」と、私は意識的に使い分けている。

会社とはその文字が表すように「会う社(やしろ)」であって、つねに人を財産とし、人を育てる場として捉えている日本的な呼び方である。一方で「企業」という言葉からは、そこで働く人の大切さや体温がまったく伝わってこない。そんな意味合いから、企業の理想像を述べるにあたって、ここではあえて「会社」という言葉を使う。
 

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